こんにちは。エンジニアの nishida です。giftee Point Base というポイントシステムのプロダクトを開発しております。
今回、会社の dev training 制度を使用して TSKaigi 2025 に参加しましたので、Day1 の中で特に印象に残ったセッションについて書こうと思います。
セッションレポート① TypeScript で実践するクリーンアーキテクチャ ― Web からも CLI からも使えるアプリ設計
プログラミングをするパンダさんによるセッションです。
ご登壇者の資料はこちらにあります。
発表内容に即した記事もあるようです。
セッションの内容は、クリーンアーキテクチャについて実践例も踏まえてわかりやすく解説されるというものでした。
個人的に思うわかりやすかったところは、
- オブジェクト指向とは「ポリフォーリズムを使用することでシステムにあるすべてのソースコードの依存関係を絶対的に制御する能力」と言い切っていること
- 実装例として「入出力を web だけに依存しないアプリケーション」を用いていること
- 実装した後の考察として問題意識を定義していること
です。
巷で色々と議論されているクリーンアーキテクチャについてかなり端的にまとめてくださっており、自分がどこかで説明する際に是非お借りしたいと思うほどでした。
セッションレポート② TSConfig から TypeScript の世界を覗く
らいとさんによるセッションです。
ご登壇者の資料はこちらにあります。
タイトルの通り tsconfig の設定項目から TypeScript の言語仕様について知るという内容でした。
個人的に思う良かったところは、
- TypeScript の処理の流れから説明してくれること
- メンテナンス頻度の低い tsconfig.json ファイルについて「ここを抑えたら大体読める」を説明してくれること
strictFunctionTypes
という設定から、TypeScript の大切な概念である「構造的片づけ」「部分型」「構造的部分型」「変性」について言及していること
です。
tsconfig.json ファイル を何となく追えるようになることはもちろんのこと、私自身「変性」という概念を知らなかったので勉強になりました。
セッションレポート③ AWS LambdaをTypeScriptで動かして分かった、Node.jsのTypeScriptサポートの利点と課題
Masaki Suzukiさんによるセッションです。
ご登壇者の資料はこちらにあります。
Node.js の v23.6.0 から試験的に導入された TypeScript をトランスパイルせずにそのまま実行できる機能を用いて Lambda を動かした件についての内容でした。
このセッションの良かったところは
- メリットデメリットが詳細に整理されていること
- 実際に Lambda で動かした上で起きた問題点が詳細に書かれていること
- 現状で考えられそうなユースケースをあげつつ、Node.js の v24 版(一般公開版)への期待が書かれていること
です。
実際に話されていた内容が実体験に基づいたものだったため、わかりやすいだけでなく「確かにそうだな」と思うポイントが多くあったセッションでした。
まとめ
今年の TSKaigi も学びになるようなものばかりでした。
また、僕は TSKaigi 2024 にも参加していたのですが、昨年と比べて AI に関する発表があり、時代の変化を感じる 1日になりました。
末筆になってしまいますが、ギフティではこのようにカンファレンスに会社費用で参加することができます。もしギフティの制度について気になる方は、以下の記事をお読みいただければと思います!
ギフティの労働環境ってぶっちゃけどうなの?
また、ギフティでは一緒に働く仲間を募集しておりますので、もしご興味がおありの方は是非カジュアル面談にお越しいただければと思います!
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