giftee Tech Blog

ギフティの開発を支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信しています。

pmconf 2025 Osaka に参加してきました

eyecatch

こんにちは、エンジニアの toki (@tokai235) です。法人向け eギフトサービス giftee for Business の開発をしています。普段はバックエンドやインフラのお仕事が多いですが、フロントエンドも好きです。

実は先日 2025/11/21(金) に開催された pmconf 2025大阪イベントに参加してきました。ギフティは pmconf 2025 に Silver Sponsor としてスポンサードさせていただいていますが、弊社は本社が東京なのでメンバーは主に東京イベントへの参加になります。ただ、私は関西在住でリモート勤務という背景があり、ひとり大阪イベントの方に参加させてもらいました。

東京イベントは 12/4(木) 開催で少し期間が空くので、一足先に pmconf の魅力をお伝えできればと思います。

どんなイベント?

その名の通り、プロダクトマネージャー(PM) のためのカンファレンスです。大阪イベントでは参加者の6、7割の方が PM だったそうです。

プロダクトを成功させるための包括的な責任者と言われる PM の仕事は多岐に渡り、またその方法論も色々なものがあります。ただ、今回のカンファレンスのセッションを眺めてみると、いくつかの大きなテーマにカテゴライズされていたなという印象がありました。具体的には以下のようなテーマのものが多かったかなと思います。

  • プロダクト負債
  • 意思決定、権限
  • 事業成果、売上

それだけこれらのテーマが難易度が高く、多くの PM の方が苦労されているところなのかなと思っています。

私は今回が pmconf 初参加で、現職がエンジニアということもあり、普段あまり見えていない側面からの話を聞けて新鮮な気持ちでした。一方で職種は違えど、プロダクトに関わるという点では重なる部分も多くありました。

中でも面白かったセッションなどをいくつか紹介させてください。

面白かったセッション

「なんか好き」を設計する — 情緒的価値をPMの武器にする3つのポイント

こちらは株式会社スマートバンクの稲垣さん(@InagakiKay)によるセッションです。

speakerdeck.com

私たちがサービスを選ぶときに、特にはっきりした理由は説明できないんだけど「なんか好きだから使っている」ってこと、ありませんか?こういう価値のことを「情緒的価値」と呼ぶのですが、稲垣さんのトークでは、情緒的価値はいいぞ!(絶対的な価値で、長期的な資産になる)、これはセンスとかアートの話じゃなくて努力で解像度を上げて実現できるぞ!というお話でした。稲垣さん、ものすごくお話が上手でめちゃくちゃ面白かったですし、スライドもすごくわかりやすいので、興味がある方はぜひスライドを読んでみてください。

また個人的には「センスやアートじゃなくてロジカルにやれるぞ」という主張はとても共感していて、私もアプリケーションの画面設計や UI の「デザイン」はロジカルな営みだぞ、ということを主張していたりします(もちろんグラフィックな側面もありますが、ロジカルにやれるところも多いぞという話です)。

孤軍奮闘PMへ——経営陣を巻き込み、組織の未来を切り拓くための「覚悟と実践知」

こちらはアンドエル株式会社の野口さん(@roki_n_)によるセッションです。

speakerdeck.com

近年プロダクトマネージャーという職種の認知が大きく広がり、経験豊富な PM のチームを抱える企業が増えてきた一方で、一人で組織の壁に挑む「孤軍奮闘PM」も数多く存在します。そうした人たちに向けて、いかに組織を変革していくかを泥臭く語ってくれているセッションです。ここでお話されたトピック自体はプロダクトマネージャーにフォーカスしたものですが、その方法論自体は職種の違いや組織の大きさによらない、とても汎用的なものだと思います。「組織を動かす」というテーマを扱おうとすると、結局その組織を構成する人たちの人間心理や組織集団の力学といったものを避けて通れないのではと思っていて、野口さんのトークはここに真正面から向き合っていくことの大切さをあらためて意識させてくれました。

こういったことは「社内政治」などと言って敬遠されがちで、かくいう私もその一人でしたが、最近は「そうは言ってもみんなそういうルールのゲームやってるわけだししょうがねえよな」みたいな気持ちでやっています(ギフティはまだ人数が少なくて比較的そういうのが多くないとかも寄与しているかもしれませんが)。

ちなみに最近読んだ記事で近いトピックのものに、株式会社マキタの情報企画部長の高山さんのインタビュー記事があるのですが、こちらでも組織を変えるために泥臭く色々な努力をされてきたことが語られています。

enterprisezine.jp

酒井:経営層との信頼関係は、どうやって築いていったんですか?

高山:結果を出し続けるしかない。やる意味や根拠を求められているうちは、本当の意味では信用してもらえてないんです。あるところを超えると、「この人が言っているんだから大丈夫だろう」で通るようになる。「やるって言ったんやからやるだろう。いくら必要? いつまでにやるの? じゃあ、やってみて」って。その関係に辿り着くまで頑張って実績を積み上げることです。

この部分がとても好きで、めちゃくちゃ強い、自分もこうなりたい、と思っています。がんばります。

スポンサーブース(Findy さん)

こちらはセッションではなく、Findy さんのスポンサーブースの話です。Findy さんはエンジニア組織における開発生産性の可視化・向上 SaaS である Findy Team+ を提供されていますが、これは主にプロダクト開発領域(デリバリー)にフォーカスされたプロダクトです。しかし最近 Findy Insights という、プロダクト企画領域(ディスカバリー)の可視化・改善のためのサービスをローンチされたそうです。これはまさに PM がこれまで担ってきた領域であり、PM の人たちにとっては非常に期待の高まるお話ではないでしょうか。

せっかくなので Findy Insights の開発の経緯をお伺いしたのですが、PM がどんどん増えてきていることはいい傾向である一方、今の PM は非常に属人性の高い職種であり、そこを解消したいという思いから Findy Insights を開発されたそうです。Findy Insights はこれまで PM として活躍してきた方向けというよりは、PM になって日が浅い方でも60点が取れるように補助してくれるような、そういったツールであるとお話ししてくれました。

このあたりのお話は執行役員の西澤さんの note でも公開されていますので、興味がある方は読んでみてください!

note.com

個人的に PM はその職務範囲から、スーパーマンを求められがちというのはエンジニアの目線から見ても感じていますし、こういったプロダクトが生まれてくるという流れは PM 業界にとっても良いのではと感じています。

まとめ

この記事では pmconf 2025 Osaka について紹介させてもらいました。来年の地方開催はまだ未定とのことですが、来年も東京 or 地方でぜひ参加できればと思います。

ギフティでは覚悟を持ってプロダクトに向き合う人を大募集しています(それはみんなそうか)。興味がある方はぜひカジュアル面談などでお話しましょう!

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herp.careers