
こんにちは、エンジニアの toki (@tokai235) です。法人向け eギフトサービス giftee for Business の開発をしています。普段はバックエンドやインフラのお仕事が多いですが、フロントエンドも好きです。
今回は、マネージャーの egurinko (@egurinko) にめちゃくちゃ布教されて Claude Code を使い始めたら、AI Agent に対する考え方がだいぶ変わった話をしようと思います。
もともと AI Agent あんまり使ってなかった
Claude Code を使い始めるまでは、Devin や Cursor は使っていました。ただ、使い方としてはググる代わりに質問したり、バージョンアップ作業を手伝ってもらったりする程度で、コードは自分で書いていました。
Cursor のコード補完にはめちゃめちゃ頼っていたんですが、どう書くかはすべて自分で決めていました。あんまり AI の出してくるコードを信用してなかったんですよね。この頃は精度もいまいちだったり...。自分でコードを書きたいし、エンジニアとしての筋力が失われるんじゃないかみたいなこともうっすら考えてました。
ガッツリ使ってみたら考え方が変わった
Claude Code を使い始めてからは、とりあえず AI Agent にコードを書いてもらうようになりました。自分の使い方はこんな感じです。
- やりたいことを伝えて Plan を出してもらいます
- ここで詳細に伝える人もいますが、自分はめちゃくちゃ雑にボールを投げて、会話して詳細を詰めるほうが楽です
- 計画をレビューして、よさそうなら Go を出します
- ここでかなり細かく見ていて、自分でコードがイメージできるまではここにいます
- 書き終わったら commit 前にレビューして、必要なら追加で修正します
- 小さなものは commit や push までお願いしますが、大きなものは自分で commit を積むことも多いです
これはみんな言ってることですが、最初に必ず計画させるのは本当に大事ですね。いきなり実装させると、方向転換や追加実装をしたときにそれまでのコードも考慮して変なループにハマることが多いです。
CLI であることもかなり良くて、自分はコマンドを打つのが嫌いで GUI 派だったんですが、Agent がコマンドを組み立ててくれる世界だと、なんでも同じインターフェースで始められる CLI が強いなと思って鞍替えしました。Pull Request の Description を書いてもらったり、社内のドキュメント検索を手伝ってもらったり(※社内規程に準拠したセキュアな環境で利用しています)、コード以外のこともとりあえず Claude に投げるようになりました。
あと結構感動したのが、CLI だと Agent が必要に応じて UI を組み立ててくれるんですよね。チェックボックスにしたり Yes / No の Select にしたり。そりゃそうだろって話なんですが、Cursor とかの GUI ベースで Agent を使っていると意外と気づけなくて...。なんかボタンポチポチしてたらできた、みたいな体験はめちゃくちゃいいなと思いました。
変わったこと、変わらないこと
変わったこと
AI Agent にとりあえずコードを書かせることに抵抗がなくなりました。これは性能が上がったことや、さきほどお話した CLI の体験の良さがとても効いてると思います。変なコードを書いてきたり変なループにハマったときの印象は今も悪いんですが、何度かラリーしているとほぼ欲しいものが出るようになったので、ストレスはあんまりないです。
仕事を楽にしたりするちょっとしたツールを作ったり、とにかく思いついたことをすぐ作るようになりました。開発環境のセットアップを自動化する dotfiles や、日報を自動で作ってくれるくんとか。
変わらないこと
すべてのコードを把握するという姿勢は変わっていません。AI が書いてくるコードはエレガントすぎたり、今のコードベースと合ってなかったり、拡張性に欠けたりすることがあります。今の要件を満たす良い実装にはなっているんですが、そこを加味して「同じように動くけど、設計の違う実装」に変えたりします。
あくまで Pull Request を出すのは自分なので、自分がすべてのコードに対して説明できないといけないと思っています。AI の出してくる実装がわからなかったら質問攻めにして把握するし、自分には難しいと思ったらあえて簡単な実装に変えたりもします。なので AI Agent が書いたコードでも、「自分の Pull Request だ(?)」と言い張っています。
とはいえそのうちレビューも AI で、になる可能性は全然あるし、人によってはそういう方向に行ってると思います。まだ自分にはこのあたりがちょうどいいな、と思ってます。
あと、ワンショットのスクリプトは Vibe Coding で楽するのも前から変わっていません。コードの品質が気になるのはサービスを維持する必要があるからで、使い捨てのスクリプトは動けばいいと思っています。
細切れの時間でもモノが作れる嬉しさ
SNS でどこかの CTO の方が「AI Agent が出てきてめちゃくちゃものづくりが楽しい」みたいなことを言っているのを見て、前は「どういうこと?」って思ってました。でもこれって「忙しくてものづくりができなかったんだけど、AI Agent のおかげでまたできるようになった」という話だったことに気づきました。なんで気づいたかというと、自分もちょっとそうなっていたからです。
最近はミーティングや問い合わせとかが増えて、まとまった時間が取れる日がだいぶ減っていました。時間がないわけではないのでレビューとかはやれる。ただ実装だけができない。自分は結構コード書くときに「ゾーンに入る」というか、コードを書く脳にならないと始められないタイプでして、なかなかコードが書けないなあと思っていました。コードを書くこと以外にも大事なことがいっぱいあることはもちろんわかっていて、今自分がそういう仕事にシフトしてきていることは悪いとは思ってないんですが、なんか自分が価値を届けられていない気がしちゃうんですよね。
これが AI Agent を使うとどうなるかというと、とりあえず雑に投げて開発をやり始めることができるようになりました。レビューも集中は必要だけど、ゼロからコードを書くよりは自分にとっては楽です。さっきも言いましたが実装も全部わかった上で Pull Request を出すので、これは自分の作ったものだと思って出しています。
そうするとたしかにコードは書いてないんだけど、Pull Request を出してリリースすることはできるようになる。むしろ AI Agent をメインで使うようになってからのほうが Commit 数は明確に増えています。これはつまり自分の作ったものがより多くユーザーに届けられているということです。方法は違うけど、自分でモノを作って、それがちゃんと届けられている。これは本当に嬉しいことです。
まとめ
AI Agent を使い始めて、コードの書き方というより「プロダクト作りとの向き合い方」が変わりました。自分でコードを書かなくなったことへの寂しさや喪失感はもちろんありますが、今までよりたくさんの価値を生み出せることはめちゃくちゃ楽しいです。
個人的には最近コード書けてないなって人ほど AI Agent はおすすめです。みんな使ってるとか乗り遅れちゃうとかそういう気持ちは一旦置いておいて、今までできなかったことができるようになる、よりたくさんのモノを生み出せることを楽しんでみてください。
ギフティではたくさんの価値を届けたい方もバリバリコードを書きたい方も大募集しています。興味がある方はぜひカジュアル面談などでお話しましょう!