こんにちは、ギフティでエンジニアをしている清見(masaya_kiyomi)です。 2024/10/25〜26で開催されたKaigi on Rails 2024に参加しました。
この記事は、その内容や感想について書いた参加レポートです。
Kaigi on Railsとは
Kaigi on Railsのコアコンセプトは 「初学者から上級者までが楽しめるWeb系の技術カンファレンス」 です。Kaigi on Railsは技術カンファレンスへの参加の敷居を下げることを意図して企画されています。また、名前の通りRailsを話題の中心に据えるカンファレンスではありますが、広くWebに関すること全般(例えばフロントエンドやプロトコルなど)についても扱います。これからも参加者の皆さんにとって、日々の開発に役立つようなカンファレンスであるべく活動していきます。
公式より引用
ブース
昨年に引き続きギフティはスポンサーとして協賛しました。
ブースも出しています。お越しいただいた方に300円分のgiftee Box、オリジナルコーヒー、Product Book、ギフティと開発組織のデータを記載したチラシをお渡ししました。
gifteeを知っている、使ったことがあるという方が結構いて、自分が携わっているプロダクトを認知されていることが嬉しく思いました。
また、「私の組織・プロダクト ここをなんとかしたい!」というテーマについて書いていただきました。付箋は、エンジニア歴が4年以上なら青色、それ以外は黄色で分類しています。
結果を見てみると、「人が足りない」や「CI速度の改善」など似ている悩みがちらほらあり、大小あれど皆同じような問題を抱えているようです。ボードから溢れんばかりの意見が集まりました!
ご協力いただきありがとうございました!
セッション
本カンファレンスでは、2つのホールで同時進行する形でセッションが行われていました。 たくさんの発表がありましたが、ここでは特に印象に残ったセッションについて書いていきます。
入門『状態』
しんくうさんによるセッションです。飾り気のない端的なタイトルに惹かれて参加しました。内容は「状態」についての説明と、それを扱う際のアンチパターンやベストプラクティスのようなものを説明するものでした。
「状態」の説明では、「状態」について具体例による説明がありました。説明を通して、普段のコーディングで、それが「状態」だと認識せず感覚的に扱っていたことに気づきました。コードを書く過程において意思決定する場面が多々あるかと思いますが、その判断する基準として「状態」という枠組みを知れたことは大きな学びになりました。その後、「状態」を扱う上でつらくなるパターンとそれを抑制するための方法が紹介されました。「『状態』の変更回数を最小限にとどめて、シンプルに保つ」という結論は、今回のテーマに限らず、プログラミングの原則としても効果的なものであるように感じ、学びになることが多かったです。
短いタイトルでまとめられたコンテンツは難解であるという偏見があったので、参加する前は身構えていましたが、予想に反して分かりやすい内容と説明でした。「入門」という前置きに救われた気がします。プログラミングの文脈で「状態」という言葉を聞いたことはあったのですが、詳しくは知らなかったので、この機会に参加し、学べたのでよかったです。
発表ありがとうございました。
Hotwire光の道とStimulus
株式会社万葉の大場寧子さんによるセッションです。クライアントサイドの設計原則に関する内容でした。Hotwire、Stimulusに慣れていない人でもついて行けるように随所でサンプルコードを用いた丁寧な内容でした。今回のカンファレンスを通して、優れたエンジニアは技術的な内容を分かりやすく伝える能力が高いと感じましたが、その中でも特段分かりやすい印象を持ちました。「制御をサーバーサイドに集約する」、「Stimulusコードは目的分類を意識して汎用的に書く」など含蓄のある示唆が多いように感じました。
また、本セッションのテーマであるHotwire、Stimulusについてはもちろんのことですが、実装するまでのアプローチも非常に勉強になりました。ツールやシステムコンポーネントの力を最大限発揮させるために、処理の流れを構造的に捉えて、ツールごとの役割を明確にし、各ツールで何がしたいのかという目的を分類した上で、それに沿って実装を進めるようなものです。セッションを通して、強いエンジニアの頭の中を少し覗けた気がしました。また、取り上げられたテーマ以外にも汎用的に役立ちそうな知見がありました。
発表ありがとうございました。
懇親会
Day1の夜は近くのホテルで懇親会がありました。円形の小さなテーブルが配置され、立食しながら交流する形式でした。最高の食事とオーガナイザー厳選の日本酒が振舞われました。
懇親会ではセッションの話や、業務・開発上の悩みなどを話しました。ほとんどの参加者が僕よりも経験年数が長いので色々な話を聞けて良かったです。また、これまでギフティ以外のエンジニアと話す機会が少なかったので、他社の文化的な違いに触れられて興味深い経験ができました。
まとめ
初めての参加だったのでセッションの内容についていけるかどうか不安でしたが、業務や日常の課題に関連した技術テーマが多く、取っ付きやすい内容だったため、楽しく参加できました。また、これまで感じていたテックカンファレンスに対する先入観が払拭されたので、これを機に他のものにも参加していきたいです!
最後にギフティではeギフトを通じたユーザー体験を向上させたいエンジニアやデザイナーを絶賛募集中です。 気になる方は、是非一度カジュアル面談などでお話ししましょう!