giftee Tech Blog

ギフティの開発を支えるメンバーの技術やデザイン、プロダクトマネジメントの情報を発信しています。

RubyKaigi 2025参加レポート

ギフティでエンジニアをしている清見です。2025年4月16日から18日にかけて愛媛県松山市の県民文化会館で開催されたRubyKaigi 2025に参加しました。この記事ではカンファレンスの雰囲気やギフティの取り組みについて書いています。また、今回が初めてのRubyKaigiとなったので、初参加者が感じたことなどお届けできればなと思います。

RubyKaigiとは

RubyKaigiは、Rubyプログラミング言語に関する国際会議です。最新技術について議論する場や、Rubyの未来を語る世界最大規模のRubyistの集まり、そして日本語と英語の両方でつながるコミュニティのハブとしてのカンファレンスです。今年の参加者は1000人を超え、国際色豊かな空間となっていました。

@rubyists.map

ギフティはGold Sponsorとして協賛しました。エンジニア17名を含む総勢20名で現地参加しました。

集合写真

セッション

RubyKaigiの会期中、会場には3つのホールが用意されていました。朝一番とクロージング前の2コマは、メインホールでセッションがありました。RubyコミッターによるセッションやMatzのキーノートで会場全体が盛り上がっていました。

以降は、3ホール同時進行で1日6本ずつ、合計18本のセッションが行われます。世界中のRubyコミッターたちにより、言語内部のディープな内容が発表されました。セッションは英語を基本とした発表形式となっています。日本語で進行する発表の場合は、英訳がリアルタイムでデジタルサイネージに流れる形式をとっていました。プログラミング言語の主要なカンファレンスが日本で行われるという環境の特異性を実感しつつ、情報伝達は英語が使われるという特徴的な文化を感じました。

会期中、いくつか英語セッションに参加しました。事前のインプットやスライドの文字などから概要を大雑把には理解できましたが、細かい部分は汲み取れなく歯痒い気持ちになりました。技術知識はもちろんのこと、まだまだ英語力の伸びしろがあることを実感しました。

ギフティエンジニアによるセッションレポートもあるので、ぜひご覧ください。

tech.giftee.co.jp

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スポンサーブース

今年は40超の企業がブースを構えていました。各ブースでは独自性のある展示があり、文化祭のような雰囲気がありました。

ブースエリアの様子

中でもhacomonoさんのダンベルの形をしたおみくじや、ANDPADさんの「蛇口からみかんジュース」が印象に残っています。見ただけでどんな事業をしているかわかるものや、目を引くインパクトのある展示は印象に残りやすくて良いなと思いました。

ギフティは今回惜しくもスポンサーブースの抽選に落ちてしまいました。代わりにプロダクトブックやオリジナルコーヒーといったノベルティを配布しました。コーヒーは2日目で在庫が尽きるほどの人気で嬉しく思いました。

プロダクトブックの内容はこちらから確認できます。ぜひご覧ください!

speakerdeck.com

ギフティのノベルティ

また、RubyKaigiではブースのスタンプラリーがあり、様々な企業と交流する仕組みが作られています。初めて目にする企業との交流が楽しく、事業やプロダクトの話、組織文化など面白い話を聞くことができました。医療やFintech、エンタメなど多様な業界でRubyが使用されていることを発見し好奇心が刺激されました。

Official Party、Drinkup

セッションが終わった後は懇親会が予定されていました。初日は、RubyKaigiのOfficial Partyが松山城近くの城山公園の広場で開催されました。立食テーブルとレジャーシートに集まり交流する形式です。会場では鯛めしおにぎりや、じゃこ天、みかんジュースなど、ご当地グルメが振る舞われました。どれも美味しくいただきました。また、お酒も入ったことで参加者との会話も弾み、楽しく交流できました。

また、スポンサー企業によるDrinkupも開催されました。各日程で複数企業により開かれているため興味のあるDrinkupに参加できました。私はさくらインターネットさん開催の会にお邪魔しました。100人を超える参加者が集まっており非常に賑わっていました。3日目というのもあり、場の雰囲気に慣れていたので活発に交流できました。

ギフティもGold SponsorとしてDrinkupを開催しました。大街道のお店を貸し切っての形式です。当日はエンジニアを中心に50名程度の方に参加いただきました。6名程度の単位で1テーブルに集まり懇親しました。さまざまな企業の事業内容や開発の進め方について話を聞くことができたり、途中の席替えで韓国の方と英語でコミュニケーションを取ることができたりと有意義な時間になりました。

参加後の感想

Matz登場

今回のRubyKaigiは私にとって初の参加となりました。参加するにあたり、以下の目的・動機を持って臨みました。

Rubyコミッターの生の声を聞きたい

まず、Rubyコミッターの生の声を聞くことです。Rubyが直面する技術的課題や、今アツい領域はどこなのかといった一次情報に触れ、これからRubyがどう進化していくのかを感じ取りたいなとと考えていました。事前に社内で開かれたRubyKaigi勉強会のおかげで、各セッションや登壇者の背景をざっくり押さえられていたこともあり、本番ではパーサー/パーサージェネレーター、JITなど言語処理系・実行系の話題にとりわけ惹かれました。Lrama、YJIT、ZJITそれぞれの特徴や課題を当事者の口から聞けたのは大きな収穫だったと思います。またMatzによるAI時代のエンジニアとRuby言語に関するキーノートも記憶に残っています。あくまでエンジニアがAIの主人であり、立場が逆転してはいけないという主張が印象的でした。

Matz Keynote

自分の現在地を知る

他にも、自分がどこまで深い領域を理解できるのか、現状の知識を試したい気持ちもありました。事前に資料を読んではいたものの、内容は想像以上に高度に感じました。概要を追うのが精一杯な状態だったので、英語セッションは尚更難しかったです。また、他のエンジニアと技術を深掘りした話ができなかったのも悔しく思いました。3日間を通じて、さらなるキャッチアップの必要性を痛感しました。

"お祭り感"を体感したい

そしてRubyKaigiのお祭り感を味わいたい気持ちもありました。セッションやブースなど会場の雰囲気や、その後のDrinkupなどを通して”RubyKaigi”という雰囲気を現地で味わってみたいと考えていました。実際参加してみましたが、期待していた通りの雰囲気でした。何よりDrinkupを通して参加者との交流が楽しかったです。

最後に

RubyKaigi 2025ではセッションから得た知見や、参加者との交流に刺激を受けました。そして来年は北海道で開催されます。今回の経験を糧に、次回はさらに深い理解や知識を携えて参加できるよう日々の業務をがんばります!

ギフティでは、Rubyistを募集中です。RubyKaigiなどをきっかけにギフティに興味を持ってくださった方はカジュアル面談などを通じて、ぜひ一度お話しましょう!

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See you at RubyKaigi 2026