
こんにちは、ギフティでエンジニアをしているaokiです。今年の2月にギフティに入社し、現在は法人向けeギフトサービス「giftee for Business」の開発を担当しています。
12月といえばアドベントカレンダーですよね。この記事もその一つです。 アドベントカレンダーに限らず、エンジニアは日々QiitaやZennに技術記事を投稿したり、勉強会やカンファレンスで登壇したりと、外部に向けてアウトプットする文化があります。
恥ずかしながら私は今までほとんどアウトプットしてきませんでした。 何を書けばいいか分からず、「また今度でいいか」と気がつけば書かずに時間だけが過ぎていきました。
そんな私にとって、社内で開催されていたアドベントカレンダーはアウトプットの良いきっかけになりました。 こう思ったのはアドベントカレンダー以外にも「アウトプットしていこうとする文化」があることが大きかったと思っています。
この記事ではそんなギフティの文化をいくつか紹介します。
ギフティのアウトプットの文化
アドベントカレンダー
ギフティでは去年からアドベントカレンダーを実施しており、今年も継続して開催されました。 今年はエンジニアに限らず色々な人が参加したためいつもより広い題材の記事があり、普段アウトプットしない人でも参加しやすい空気感があると感じました。
今年のアドベントカレンダーはこちらです。
timesチャンネル
社内には分報の用途で使う個人ごとのtimesチャンネルを作る文化があります。 日報のように使う人もいれば個人の作業メモのように使う人もいます。 また、悩み事などを記載すると誰かがリアクションをして、そこから相談や解決につながることもあるのが印象でした。
例えばエラー内容をtimesチャンネルに投稿すると、詳しいメンバーが原因を特定してくれたり、解決策を提示してくれたりして助かっています。 雑談などを書いている人もいるのでそこからコミュニケーションが生まれることもあります。
テックブログ
技術ブログには技術解説の記事だけでなく、イベントレポートやプロダクト開発で試したことや悩んだことなどの記事も存在しています。 また、テックブログに公開するまでのフローが整えられていたり、隔週の相談会なども用意されています。 何かを書こうと思ったら書きやすいような環境作りが行われています。
社内の雰囲気なども伝わり、個人的にも入社前に採用サイト以外で社内のエンジニアの空気感を知る手がかりになりました。
esa
esaには各プロダクトの開発で検討したことや個人的な考察や試行錯誤のログがまとまっていて、後から見返せる形で知見が蓄積されています。 esaにまとめられた内容がテックブログに発展することもあります。
設計時になぜそうしたのかを残していることが多く、後から他の人や自分が見返したときに「どのように決まったのか」が追えるのがありがたいです。
エンジニアバリュー
ギフティには 「知見を贈り合う」 というエンジニアバリューが存在しています。
ギフトの会社として、技術コミュニティへギフトを返せる組織でありたいと考えています。 そのため、社内外問わず積極的な知見の共有を行う、受ける、そして得られた知見をプロダクトへ活用していくことを大切にしていきます。
社内外問わず知見を共有し、得た知見をプロダクトへ活用していくことを大切にしているからこそ、 timesで日々の疑問や悩みに誰かが反応してくれたり、検討事項が自然に残されていたりするのだと思います。
テックブログでも誰かの助けになるような記事が共有されていて、技術コミュニティに知見を返す場となっていると感じました。
この文化を通してどう思ったか
これまでアウトプットに対して、どこか苦手意識がありました。 アウトプットしている人が、アウトプットすることのメリットをたくさんあげているのを見て頭では理解できていても、 自分の中では「人に見せるならちゃんとしたものを書かないといけない」「意図と違う捉えられ方をしたらどうしよう」 「間違っていたら恥ずかしい」「そもそも書くことに時間が取られる」などと考えてしまい、 結局また今度でいいかと先延ばしにすることが多かったです。
プロダクトの開発で検討したことも、「とりあえず必要だと言われていたから書く」くらいの感覚で、 後から見返せる形で知見を蓄積するという意識はほとんどありませんでした。 エラーに出会ったときも、自分が困らないためにメモを残す程度で、 それが誰かの助けになることや、将来の自分の助けになることをあまり想像できていませんでした。
そう思っていた自分にとって、ギフティの環境はとても新鮮でした。
timesで日々誰かが疑問や困りごとを共有していたり、アドベントカレンダーが開催されれば自然と記事が投稿されていたりと、 アウトプットが特別なものではなく、日常の一つとして当たり前に行われているように感じました。
完璧なものを知見として発信するという意識よりも、日々の考えや試行錯誤をとりあえず共有できる場所に残していく。 そういった積み重ねが知見として蓄積され、誰かの助けになっているのだと感じました。
まとめ
文化は、誰かが行ってきたことの積み重ねでできているものだと思っています。 そして会社の文化も、人が変わるにつれて少しずつ変化していきます。 なので、良いと思う文化は意識して関わらないと残らないと感じています。
私はこれまでアウトプットをほとんどしてこなかったのですが、ギフティではそれが根付いていて、自分や誰かの助けになっている環境があります。 他の人の記事を読んで共感したり参考になったり、悩んでいることを共有すると助けてもらう場面があったりと、アウトプットがあることで「良かったな」と思える場面が多くありました。
だからこそ、自分が良いと思った文化を残していくために、誰かがやるのを待つのではなく、自分もその文化に参加していく必要があると思いました。
今回のアドベントカレンダーをきっかけに、これからもアウトプットを続けていきたいと思います。