こんにちわ、ギフティでPdMをしているzoneです。
この記事では、ギフティにおけるプロダクト責務分担の基本的な考え方について話したいと思います。
責務分担の話の前にギフティが展開している事業の紹介
ギフティコーポレートサイトより転載
eギフトのライフサイクルと事業の関係
eギフトのライフサイクルは大きく分けて以下の3つのステップから構成されます。
- 生成
- ブランドのeギフト(価値を持った券面(URL))を生成すること
- 流通
- 生成されたeギフトをなんらかの方法で流通すること
- 消込(利用)
- 流通されたeギフトをエンドユーザがブランドの店舗で利用すること
”ライフサイクル”というと違和感を持たれる方もいるかもしれませんが、同様なワードで”サプライチェーン”があります。
サプライチェーンは、材料を調達し、製造商品化し、流通した上で販売、最終的に消費者の手に届くまでの一連の流れをいいます。
eギフトはシステム的に価値のある券面(実態としてはURL)を生成し、そのURLが流通され、最終的に受け取った個人が、ブランドの店舗で利用するところまでが一連の流れなので、eギフトが生まれて利用される(消し込まれる)ことが循環されるイメージなので”ライフサイクル”という言葉を使っています。
そして、このeギフトのライフサイクルの各ステップと事業をマッピングすると以下のようになります。
- 生成/利用(消込)
- gift creation事業
- ギフトコンテンツを扱っているブランド=CP(コンテンツパートナー)に対して向き合い、ブランドが自社のeギフトを生成・消込ができるソリューションを提供している
- gift creation事業
- 流通
- giftee.com事業(C向け)
- ブランドのeギフトをgiftee.comという自社サイトでエンドユーザに販売している
- giftee for business事業(B向け)
- ブランドのeギフトを広く法人や自治体等に対して販売している
- giftee.com事業(C向け)
プロダクト責務と事業は1対1
前節の関係もふまえ、ライフサイクルを担うシステムの構成は以下のようになっています。
1つの大きなモノリシックなプロダクトの中で、eギフトの生成・流通・利用の機能を提供しているという構成ではなく、ライフサイクルの各ステップを担うプロダクトで分かれています。
生成されたeギフトを流通させるために、流通側のプロダクトと生成側のプロダクトはブランドの各マスタの参照系APIとeギフトの発行系APIで繋がっています。
これらのAPIを介して疎結合させることによって、例えば流通側のプロダクトが増えても、これらのAPIを接続することでeギフトを取り扱うことが可能になります。
また流通側も法人向けの流通と個人向けの流通ではマーケットニーズ・課題やプロダクトに求められる機能が大きく異なるため、それぞれプロダクトを分けています。
まとめると以下のような感じです。
このプロダクト構成の絵に各事業のスコープを置いてみると以下のような感じになります。
こちらをご覧になっておわかりのように、事業とプロダクト責務は1対1になっています。
ここがギフティのプロダクトアーキテクチャのコンセプトの大きな特徴の1つです。
事業とプロダクト責務を1対1にすることによって、マーケットに最も近い事業部の中で、マーケットニーズや課題をふまえてプロダクト戦略やロードマップを事業部が主体となって機動力高く策定・実行することができます。
終わりに
今回はギフティ内のプロダクト責務分担の考え方の概要をご紹介しました。
次回は各事業部のプロダクトグロースを担うPdM含めたプロダクト職の役割、およびプロダクト職のエンジニア等他の役割との関わりなどをご紹介できればと思います。
それでは。